どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。自家焙煎珈琲パイデイアの「焙きながらするほどでもない話」第37回です。
雨が降るというのは好きですね。
どこに行っても空いていますし、それに、他の人があまり行動をしない分だけ、自分だけが動いている、というちょっとした特別感もあります。
6月19日は私の敬愛する作家太宰治の命日、桜桃忌でした。毎年、三鷹は禅林寺にある墓前にお参りにいくのですが、今年は水曜日の喫茶営業をさせていただいていたので、翌20日の木曜日に行ってきました。
三鷹駅から禅林寺、玉川上水に沿って井の頭公園、吉祥寺、と例年通りの散歩をしてまいりましたが、いい天気で気持ちのいいものでした。
毎年、決まって思うのですが、現在の玉川上水というのは本当に穏やかにそよいでいるので、とても二人の人間を殺せるよには思えないです。不思議な気持ちになります。本当に太宰を飲み込んだのか、なんだか全てが気味の悪い冗談のような気もするのです。
明日、配信予定のラジオ「飲みながらするほどでもない話」ではそんな太宰治について話しました。
私が初めて太宰を読んだ時のことや、太宰治という人は、人間の弱くてじめっとしたところを書いている「ネクラ」作家と思われがちですが、そんな一般的な太宰治像とはちょっと違う、私なりの太宰治論、そんな太宰を通して考える私的「天才」論、なんてことも日本の近代文学史を辿りながら喋ってみたりしました。
結構、今回は聞き応えがあると思います。ぜひ、聞いてみてやってください。
そんな愛人と心中して最期を遂げることでお馴染みの太宰治ですが、ふと気になって、一緒に暮らすうちの御台所にこんなことを聞いてみました。
「どこからが浮気?」
なんだ、ありふれた質問だな。
でも、これ、世の中で一致する定義の策定は難しいかもしれませんが、夫婦やカップル、二人の間では決めておいた方が良さそうじゃないですか?
だって、いつ慰謝料請求されるか、わかりませんよ?
と、いう下手なワイドショーのテロップみたいなことはやめましょう。
我が家の御台所曰く、
「気持ちを持ってしたら、なんでも浮気でしょ」
とのことでした。もう、完全に形而上の問題と捉えているのです。
「じゃあ、恋愛感情がなかったら他の人とそういうことになってもいいの?」
と、聞くと
「いいよ。それを理由に別れたりはしないから。でも、逆に恋愛感情がなくても誰とでもそういうことをする人なんだ、と思って気持ち悪いから別れるけど」
とのこと。
なるほど、浮気する、ということと、人間性の否定は違うところで線引きしているんだ、御台所は、と妙に合点がいきました。
これ、ちょっと面白いから聞かせて欲しいですね、他のカップルが互いに浮気の定義を持ち寄って、すり合わせをしているところ。
あくまで世間でどうか、ではなくて、二人の中の浮気のラインを引く話し合い、とても興味があるな。
もし、面白い取り決めになったら、ぜひ、こちらにメッセージお寄せください(笑)
〈information〉
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今週は台湾映画「オールドフォックス 11歳の選択」について書きました。これはめちゃくちゃ良かったです。特に好きなシーンや素晴らしすぎた結末について書いています。一部ネタバレもあるので、観る予定の方はご自身の判断でお願いします。とにもかくにもめちゃくちゃおすすめです。
ぜひ、こちらも合わせてご一読くださいませ。
さらにSpotifyで「飲みながらするほどでもない話」という自主配信ラジオを毎月偶数土曜日に配信しております。気が向いたら、こちらもぜひ聴いてみてください。