どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。「焙きながらするほどでもない話」第21回目です。
珈琲屋を始めようと思い、SNSのアカウントを作ると、まずやることはコーヒー関連の方と繋がりを作ることでした。まずは存在を知ってもらわないと、と考えるのはまあ、極々自然でしょう。
珈琲を生業とする方や楽しんでいらっしゃる方の発信する情報は、正直、私の知らない珈琲のことばかりでびっくりしました。
サードウェーブと呼ばれる珈琲の広まり方になんだかびっくりしています。
ちょっとお聞きしたいのですが、浅煎りじゃない深煎りの珈琲に人権、ならぬ、珈琲権はありますか?
もしかして、もう粛清されてしまっているのですか?
排除されていませんか?
浅煎りにあらずんば珈琲にあらず、とかもう平清盛ですか?
壇之浦の合戦、起こしたろかい!!
ナチュラル、ハニー、アナエロビック、三つまとめて海に沈めたろかい!!
ってくらい浅煎りだの、スペシャリティコーヒーだの、カッピングだの、って言葉が飛び交っていて、私の知ってる珈琲じゃない、と足がガクガクしてきています。
いつものように幕が開き、壁際に寝返り打って背中で聞いていて、南へと向かう列車で僕が旅立つ、上野発の夜行列車降りた時から、ジョニーが来たなら私は大丈夫と伝えて欲しい時代の、深煎りのコーヒーってもう認められてないのかな…?
大抵、そんな流行を扇動している人のHPで売られている珈琲をみてみると、100gがびっくりするくらいの金額で売られているのです。
珈琲屋がいうのもなんですが、ええ??たかが珈琲ですよね??
目が点、開いた口が塞がらない、耳なし芳一。
いや、生産国おけるコーヒーの栽培や管理方法の品質が上がっていることや、今までの金額がそもそもフェアな金額で取引されていなかったなど、コーヒーそのものの金額が上がっていることは承知しております。
しかし、サードウェーブがあまりにも大きな、稲村ジェーンくらいの波になってしまって(桑田佳祐さんの映画監督作品なんだけど、流石にこれはそんなに知られてないか)、雑踏としていた珈琲の「美味しい」がだんだん画一化されて、権威化されるのが、つまらないんですよね。
まあ、ピラミッドの頂点が高く積まれれば積まれるほど、裾野は広がります。
なんだか知らないけど、サードウェーブガチ勢にはどんどん高いピラミッドを積んでもらいましょう。
パイデイアは裾野で結構、底辺で焙いてます。
これは開き直りなんでしょうかね。私も「パナマ農園」とか言って焙いたほうがいいですか?
そしたら、私は世田谷の大豪邸にポルシェを停めれるようになりますか?
誰がなりたいもんか、そんなもの。