どうも、自家焙煎珈琲パイデイアの「焼きながらするほどでもない話」第16回です。
まずまず、明けましておめでとうございます。
いろんな所で申しておりますが、去年、パイデイアの豆をお買い上げいただきました皆様、本当にありがとうございました。
中にはリピートしてくださる方や贈り物として選んでくださる方もいらっしゃり、焙いてる私が言うのもなんですが、こんな隅っこの豆を買おうなんて不思議なもんです。
嘘です、嬉しいの一言でした。
本当にありがとうございました。
2024年は年明け早々、いろんなことがありました。
こういうとき、求められてもいない慰めの言葉も励ましの言葉も無力、そしかしたら、それ以上に誰かの傷をえぐってしまうことになりかねないことを、私は何度となく目にしてきました。
今はそっと静かに見守るだけにとどめ、何か力になれるきとが出来たその時、誰かのために動きたいと思います。
毎年、今年はどんな年にしたいか、なんてことを大層にも考えてみます。
今年もチラッと考えてみましょう。
昨年思いっきりと勢いで始めてみたパイデイアですが、無計画で始めた割にはそれなりの形になってきました。
まずは勢いで始めたこの半年を振り返り、これからのことを計画的に考えてみたいと思います。
私は珈琲「を」焙きたいのか、珈琲を焙いて「も」いきたいのか。
勢いで始めた珈琲は、私にとって一種の好奇心でした。
小さい頃から好奇心、それから何かを創る意欲が人一倍強い人間でした。何かを表現するために形にすることが大好きだったのです。
何か面白いことを見つけると、何でもまずやってみたくなるのです。
そんな好奇心で落語をやったことも小説を書いていたことも、演劇をやったこともありました。
珈琲はそんな、やってみたくなる好奇心の一つだったのです。
特に焙煎は師匠たるオーナーに教わってから、その奥深さが恐ろしくて深くて、ドンドンハマっていきます。
珈琲にハマる一方、他のものへの興味もつきません。
今だってラジオをやってみたい、雑誌を創刊してみたい、などやりたいことは枚挙に暇がないんです。忙しい人生だ。
パイデイアは珈琲屋でありながら、そんな私のやってみたいの好奇心のベースにしていくのが面白いんじゃないだろうか、なんて思ってもいます。
だからといって珈琲を適当にとかということではありません。
珈琲は今まで通り、自分の好奇心のままに焙いてみて、それ以外にも私の好奇心が向けば、いろんなことをしてみようじゃないか、と思っています。
まぁ、こんなことは毎年思ってるんですよね。
今年30歳になろうという大人が「好奇心のままに」なんて言うと、なぜだか「偉いね」なんて言われる。大人になって言われる「偉いね」は「んなこと、よくやるね」の言い換えみたいなものかもしれない。
感心されてるのか、はたまた呆れられてるのか。
今年の年頭言をこんなにたらたらと語っていますが、はたと去年何を考えていたか、と思い出そうとしても、何にも出てこない。
こんなに冗長に書いた今年のことだって暮れには忘れてしまっているのかもしれない。
いや、忘れてるね、きっと。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2024年 自家焙煎珈琲パイデイア