自家焙煎珈琲パイデイアの「焙きながらするほどでもない話」第12回です。
さて、身もふたもないような話でもはじましょうか。
夏から珈琲豆の販売を始めて、いろんな方にご購入いただき、パイデイアの豆を扱ってくださる喫茶店さんもあり、ありがたい限りです。
HPの方も日々、いろんな方にのぞいていただいておりまして、ありがとうございます。あなたですよ、今これを読んでいる。
私は珈琲に対する好奇心から焙煎を始め、その面白さにずんずんのめり込んで、なんだかんだで、販売を始めました。今のところは、焙煎だって勉強中ですので、代金もほぼほぼ原価だけでやらせていただいています。
まだ、これで食べていくための準備段階なので、儲けようなんて考えは微塵もありません。
しかし、来たる本格的なパイデイア始動のために、販売価格から原価や費用経費を差し引いて、純利益がいくらになるのだろうか。そのために、毎月どれほどの豆が売れれば生きていけるだろうか。そんなそろばんを不安になりながら弾いている昨今です。まあ、珈琲なんてお金になんらなしな、そんなことは分かってたじゃん、と自分に言い聞かせます。
最近、後輩の男の子が観葉植物のネット販売を始めたというので、ちょっと話を聞いてみました。市場で仕入れてきて、写真を撮って、自分でお客さんの元に配送するというのです。
そのうちパイデイアの珈琲とコラボ販売しようよ、なんて軽口も交わしていました。
で、話の流れで、どれくらい売り上げてんの?、なんて聞いてみてびっくり。
彼の2週間の売り上げは、私の3ヶ月の売り上げに匹敵するのです。おいおいおい。勘弁してくれよ。
以下、店主の愚痴です。
焙煎するのも、楽じゃないんだぜ。毎回、同じように焙けるわけじゃない豆をさ、失敗しながら焙いてるわけよ。失敗したら、それは使えないのよ、ロスになるんだから。でもさ、それはやっぱり自分の勉強代だと思うから価格転嫁しないわけじゃない。やっと満足できる豆が焙けた時、ふと計算すると、これ利益でねぇな、なんてこともざらよ。チャフも飛ぶ、煙も出るでさ、周り近所にも気を使ったりするじゃん。それでやっとこさ、稼いだ3ヶ月を、ちょっと、お前、2週間?何?たった2週間で超えちゃうわけ?草買ってきて、水だけやって、届けただけで?(かなり偏った個人の意見です)
もちろん、大金持ちになりたかったら、珈琲なんか選んでいない。
選んじゃないが、トホホとため息混じり。
たまにはちょっと愚痴りたくもなるものです。
珈琲は収穫を終えた稲ですね。
その心はどちらも「儲からない(もう刈らない)」
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今週、紹介しているのはシャルロット·ル·ボン監督の映画「ファルコンレイク」です。
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