どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。「焙きながらするほどでもない話」第45回です。
45ということで、日本の45代総理大臣を調べてみました。吉田茂さんらしいです、一次の。
大日本帝国憲法下での最後の内閣、として有名ですが、あとはあんまり知りません。時期的には農地改革とか、公職追放とかがあったのでしょうか。
ちなみに有名なサンフランシスコ平和条約は第3次とのこと、で、私が好きな「バカヤロー解散」は第4次の時です。
世間では、YouTuberによる誹謗中傷「誤爆」ツイートで話題が持ちきりです。
私なんか、普段、ネットニュースをみないから、私の関心ジャンルをAIが学習していないのでしょうか、LINEに表示されるニュースの見出しは、もう全部話題のこれ。別にどちらに対しても、肩入れも思い入れもないよって嘆きたくなるくらいにこのニュースだけ。
どう思うか、ってよく聞かれますし、私も釈然としない晴れないモヤがあるので、少し考えてみました。
前回、中身のないのがいいところなんて言っておいて、ね、こんな真面目な話でなんですが。
登場の頃のキャラクターなんかを考えれば、人間ができているわけではなさそうですし、まあ、それくらいのことはしてるだろう、と特段、驚くでもありません。
どちらかというと、そういう人物像が想像に難くない人が世の中に出てきて、ある程度のポジションを確立していることの方が不思議でした。
じゃあ、なんで彼女はここまで、活躍した様子だったのでしょう。
大きな要因として、私が考えるのは、我々が考えることを放棄したことにあると思っています。「多様性」という言葉の便利使い、その度が過ぎたと言っていいと思います。
「コンプライアンス」という言葉の重圧が高まるばかりの昨今に、危なかっしい人が世に出てくるこの反比例、「多様性」という便利な言葉でいくらでも片付きます。
目の前の新しいものやわからないものを精査する面倒を一時的に簡単に括るだけのこの言葉は、一瞬だけ目の前の借金を無くしたかのように見せるリボ払いみたいなもので、大きなツケが回ってきます。
それが、このツイートです。
新しいもの、わからないもの、が世の中に出てくると、一定数の保守の人は糾弾します。頭ごなしに、何も精査せずに糾弾するこのポーズ、これはこれでいただけません。
一方で、物分かりの良さを顕示したいのか、「時代だもんね」「多様性だからね」とこれを受け入れて、下手すると、迎合までするような人も出てきます。
新しさに対して、わからなさに対して、正面から咀嚼した理解なら、いいのですが、この場合、往々にして、考えることの放棄、その結果による理解、正しくは理解はしていないことになりますが、が多いような気がします。
新しいキャラクターの登場に対して、受け手はその人間性の良し悪しや社会への影響のようなものを考える責任があります。テレビに出てくる人間についてなのであれば、それはテレビを見ている私たちの責任だと考えています。
視聴者が自分達でみるもの、出てくる人を選ぶ。逆を言えば、テレビに出てくる人の程度が、それを見ている私たちの程度、そのものと言えます。
問題のツイートをしたYouTuberがそれなりの出演本数をこなし、活躍していた、といことは、私たちの選球眼がその程度、ということです。
なんかちゃんとしたこと書いたな、久しぶりに。
でも、無自覚で、選んでおいて、何かあったら、自分たちのことを棚に上げて糾弾するのは、いかがなものかと思います。もっとも一番は無自覚だということでしょう。
我々の行動の一つ一つは恐ろしいほど、データ化されて、フーコーなら監視されてというかもしれない、統計化されて、分析されています。
まして、AIが実用化がさらに加速すれば、我々の行動の一つ一つがマーケティンングされていくわけです。
そう考えると、些細なことの選択にまで気を張らないといけないわけです。そのあたりも私がAIに懐疑的な理由でもあるんですが、まあ、その話は一旦置いておきましょう。
我々は未知のものに出会ったときに「多様性」で片付けずに、精査していく必要があると思うのです。
そうなると、じゃあ、「多様性」っていつ使うの?これは使わない方がいい言葉なの?というか、どう意味なの?、というこの言葉の本質を考えなくてはいけないわけですが、今日のところはお時間がいっぱい。
そのうち、考えて書きます。
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