どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。
「焙きながらするほどでもない話」が52回と続いております。
最近、本をどう読むか、ってことを考えています。
どう読むか、には「どれを読むか」という問題から始まるわけですが、まあ、一旦、今日は置いておきます。
なんでこんなことを考えるかといえば、ここ最近で、立て続けに本の読み方について聞かれて、なんだかお茶を濁すような答えしか出せなかったのです。
その人たちに、ちょいとごめんよ、なんていう懺悔の気持ちで、こんなことを書いてみるのです。
「より効率的でより吸収する」なんて銘打ってみました。
早速、私の「より効率的でより吸収する」本の読み方を披露しましょう。
それは…
より効率的でより吸収する本の読み方を見つけるまで、いろんな本の読み方を失敗し、無駄な読書時間を浪費することです。
線を引くのか、じゃあ、何色でどの筆記用具を使ったらいいのか、付箋を貼るのか、じゃあ、上か横かどこに貼ろうか、何色くらいを使い分けようか、と色々と試して、自分の中で「より効率的でより吸収する」本の読み方を見つける、これに尽きます。
それを見つけるまでには私も、なんなら読み方に気を取られて、肝心な本の中身が入ってこなかった、なんて本末転倒になるくらい失敗してきました。
もっともそんな偉そうなことを言っているお前の本の読み方がどれほどのもんなんだ、って前提条件もありましょうが、しかし、少なくても自分なりの「より効率的でより吸収する」本の読み方を自分なりに見つけるに至るくらいには本を読んできました。
効率的な本の読み方、みたいな指南本も読みましたが、はっきり言って、具体的な方法を書いていれば書いているほど、その著者が信用できません。
効率的な方法を否定するんじゃないんです。
「効率的な方法を効率的に見つけることが出来る」という、幻想を抱かせることに違和感というか、もはやここまで来ると、親の仇なのか、ってくらいに反感を覚えます。
もう少し、私のことを話すと、私はご飯を食べるお店と面白い映画、小説に関しては人にオススメすることにちょっとした定評みたいなものがあります。
それは美味しいお店を見つける方法を知っていたり、映画、小説において面白いものを見抜く方法を知っているわけではありません。
美味しいお店、面白い作品を知るには、その数倍のハズレを引いているのです。
本の読み方も同様です。
私なりの、私にとっては効率的な本の読み方がありますが、それは誰かの方法を踏襲したものではありません。
もちろん、参考にしたものもありますし、組み合わせたりもしました。
それでも、その参考の仕方、組み合わせ方には色々と無駄な時間を使っています。
そうやって、私は自分の本の読み方を見つけるに至ったのです。
効率的に本を読めるようになりたいなら、読み方を見つけるまで無駄な読み方を試してみることです。
何事も手っ取り早く見つけようとすることが間違いだと思うのです。
でも、こんな風に思っても、世の中の人はそんな風に思っていないんですよね。
最後に一応、念のため、これをお読みの方にも有効かはわかりませんが、私が本の読み方で一番参考にした本を紹介しておきます。
「本を読む本」(M.J.アドラー、C.V.ドーレン著、外山滋比古、槇未知子訳)です。
この本は具体的な本の読み方を解説しているのではなく、段階別の本の読み方を分析して、各段階における技術を解説している本です。
どうやったら読めるか、ではなく、本を読むのにどういう技術が必要か、ということにフォーカスして書かれています。
本を読むにあたって、自分が何を準備すればいいのか、というヒントを与えてくれるのです。
まあ、あくまで私には参考になった本ですが、興味があればよろしければ。
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