どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。
「焙きながらするほどでもない話」第30回です。
この4月から新しく始めたことに「ラテン語」があります。
どういう風の吹き回しか、今となっては誰も話していない言語を勉強してみる気になったのです。
もっとも、前から私には身も蓋もないことを知りたがったり、習得したがる変な癖がありました。
ラテン語の前には4年くらい、独学でドイツ語を勉強していました。これも、だからと言って一銭にもなっていません。
しかし、何かの折りにドイツ語を見かけたり、聞いたりすると、心がわくわくします。
長い時間を掛けて勉強しても、街中でドイツ語に触れるのはほんの一瞬です。でも、費用対効果とでも言うのか、コスパとでも言いましょうか、労力と成果が見合っていないとき程、ときめきは大きいものです。
伏線を苦労して張れば張るほど、そして、回収の瞬間が一瞬であればあるほど、なかなかその瞬間の喜びはひとしお、らしいです。
ラテン語はドイツ語よりも文法がより細かくて、難解で、それでいて、街で出会う頻度も格段に減ります。
ということは、伏線回収の瞬間のときめきはそれはそれは大きなものだろう、と今から楽しみにしております(笑)
藤四郎の中の藤四郎である私が言うのもなんですが、外国語を「習得する」最適解は文法の反復とひたすら読み込むことだと思います。とにかく、次から次へと何でも良いから和訳していくことです。現地のネットニュースから小説、哲学書など、手当たり次第にノートに日本語に訳して行きます。
一方、外国語を「活用する」最適解は日本語を勉強することです。
文法書の例文を覚えたら、あとは言いたい日本語を自分が覚えた例文の形の日本語に言い換えることです。
知らない言い回しは知ってる言い回しに換えてしまえば良いのです。
例えば、「この店の閉店時間は22:00です」と英語でいう場面とします。
「閉店時間」ってなんて表現するのか、スッと出てこない時、「閉店する時間」だから、the time when this shop will closeかしら?、とまどろっこしい関係代名詞の一文を作るなんて面倒です。
ならば、元の日本語を言い換えて、「この店は22:00に閉まります」と言ってあげればいいのです。
これなら、this store will close at 22:00 で片付けきます。何も日本語に合わせて英語をコネクリ回す必要はないです。
もっとも、これは「活用する」時の話です。「話す」こととは違います。
「話す」ということは、その言語をコミュニケーションの手段することではなく、思考の手段にすることだと思っています。
その言語で物事を考えるのです。これは難しい。言葉は氷山の一角ですから、その言語の下に眠る風俗、習慣、歴史、宗教を曖昧な距離感で孕んでいます。
そういう日本語とは異質なものを言語を通して、受け入れていくのが、習得です。
まあ、こんな話はいいですね。
しかし、それでいうと、今回のラテン語は今までの英語やドイツ語とは訳が違います。なんせ、時代まで違うんですから。
共時的異文化ではなく、歴史的異文化の受容から始まるのです。
どうですか?めちゃくちゃロマンがありませんか?
これ読んで、一緒に勉強したいって方がいらしたら、友達になりましょう?
まあ、そんなわけでね、ゆっくりラテン語をやります。
気が向いたら、経過報告とかしますね。
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