第32回 31は窮屈だろうな

どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。

この間の土曜日の「オードリーのオールナイトニッポン」で若林さんがスマホのスクリーンタイムを減らすために下駄箱にスマホを入れているんだ、って話を聞いて、私もスマホ見る時間を減らしたなぁ、なんて思っています。

しかし、どうやら、スマホを見ると脳が快楽物質を分泌するらしいのです。本当に我々の一分一秒は脳に良い様にされているのです。

そんなにスマホを覗いて何を見ているのかというと、最近、SNSで短歌を掲載しているアカウントを見つけ、その方の作品の更新をいつも楽しみにしているのです。

よく、短歌や俳句が得意そうだ、なんて私は思われているのですが、存外、苦手です。

私はモノを書いているうちに、こんな風に誤読されるかな、これは誤謬を産まないかしら、と色々気になってしまい、つい冗長に全てを書いてしまいます。色気のない文章ばかり書いています。

掛け言葉みたい言葉遊びでよければ、すぐに作れるのです。

例えば、今、即興で考えてみたのが、

探し物 お風呂上がりに あったかい? とか。

即興で今作った割には、探し物が「あったかい?」と尋ねている文語とお風呂の「温かい」状況とをかけているわけです。意外に悪くない。

ほら、まただ。書きすぎた。

掛け言葉になっていることをわざわざ説明する必要があったでしょうか。それこそ、あったかい?

こんあ風に、俳句や短歌のように、行間を読者に託すことができないのです。子離れできない毒親です。

状況を言葉にして伝えるのは得意な方なのかもしれません。

しかし、言葉で感じさせることがどうにも苦手なのです。

それは書いている自分も、読んでいるあなたも信用していないから、ということになるのかもしれません。

書けば何百字となる状況を、濾して濾して、揮発させて、31文字にするのは私には難しいのです。

そんなことは言ってもいつかはやってみたいと、歌集を買って来ては、時たま眺めています。

ちょっと違う話もしたいのですが、出来ないこと、分からないことを経験しておきたいって、最近、強く思うようになりました。

これもラジオの話なのですが、シティボーイズのきたろうさんが、若い頃に分からなかったものが分かるようになってきたって話をしていました。

俳優の柄本明さんも、若い頃には何が書いてあるか分からなかったベケット(アイルランドの劇作家)が歳をとって分かるようなってきたとも。

いつか分かるようになるなら、今、存分に分からないで悶々としておいた方が、いつか来る、分かった時の感動が大きいんじゃないだろうか。

歳を取って、若い時のは分からなかっただろうな、と他人事でいるよりも、若い時には分からなかったんだよ、と自分の体温が篭っていた方が絶対面白い。

だから、私は来るべき理解の日まで、理解できないものをたくさん抱えておきたいのです。

若いうち、解せないことをした方がいつか分かった時が楽しい

〈information〉

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