どうも自家焙煎珈琲パイデイアです。「焙きながらするほどでもない話」第39回でございます。
いよいよ日本の風土から梅雨というものがなくなってしまいました。
私が覚えている限り、この10年でこの国からなくなったものは梅雨を始め、SMAP、スマホのホームボタンの不思議な感覚、王様のブランチの「瞬間視聴率ランキング」、24時間営業のファミレス、相模大野の伊勢丹、開園と同時に走って取りに行く園内一番奥にあるスプラッシュマウンテンのファストパス(年パスの方が先に思い出されるほど通ってはいません)、電車の中吊り広告、それから私の自転車などなど。いろんなものを無くしてきました。
その代わり、便利なのかどうなのか、もはや我々が求めていないような、我々が主体にいないような技術やサービスが目まぐるしく登場しています。しかし、ほとんど縁のない私からしてみると、用がないものなど誕生していないに等しく、失うものの方が多かった10年ということになりましょうか。
梅雨がなくなったにもかかわらず、この3年で傘の使用頻度が格段に増えました。折りたたみの日傘を買ったからです。
28歳のおり、「老後資金と日陰は自分で作る時代」という見事に時代を言い当てた格言を見つけました。上手いことを言ったものです。
まあ、私が作ったんですが…
ヨネダ2000と並んで、2000ブームの火付け役となった老後2000万。行き過ぎた自己責任論の成れの果てだと思っています。
まあ、じゃあ誰が頼りになると言うでもありません。仕方がありません、老後資金、自分で作らないとです。私は外資の保険に入りました。お陰様で昨今の円安に胸が痛いです。
それから、日陰です。
米粒写経という漫才コンビのサンキュータツオさんが、TBSラジオ「東京ポッド許可局」でここ数年のベストバイにずっと日傘をあげているのに感化されて、私も買いました。
タツオさんのランキング同様、私のランキングにおいても、3年連続今年もベストバイ首位です。このままオードリーのオールナイトニッポンくらいの単独首位記録を目指せるでしょうか?(東京ポッド許可局の裏番組だよ)
上からの日差しがないだけでとても快適です。日陰のお陰です。
先月、自転車を盗まれた私は移動手段に車か歩きしか残されていません。
車は高騰し続けるガソリン代に、駐車場代とコストがかかりすぎるので、歩くことが増えました。そうなると、なおのことありがたい日傘です。
街を歩くときはイヤホンをつけないようにするようにしました。
週に40時間近くラジオを聞いているので、本当は歩くこの時間こそが絶好のラジオタイムなのですが、歩くだけの時間に頭を空っぽにすることが意外と心地良かったりするのです。
特にラジオの収録がある週には、(こんなにも堂々と言っているともはや恥ずかしくないですが、自主配信のラジオみたいなやつです)何を話そうか、一人、口を動かしてみたりするのです。
あとは表札を眺めて歩いたり。
一頃、茅ヶ崎に住んでいた頃もよく表札を眺めながら歩いたのですが、茅ヶ崎なんかは割と同じ苗字の家が固まっていたりします。一方の今住んでいる大和界隈だと、並んだ表札の苗字はてんでバラバラです。
昔から住んでいる人が多い茅ヶ崎と、移住世帯が多い大和との違いがこんなところでみられたりするので、面白いものです。
行き当たりのばったりの散歩の話なんですが、何が困ったって、この駄文も行き当たりばったりなもんで、どうやって終わらせていいか、検討がつかなくなってしまいました。どうしたもんでしょう。
どうしたも何もないか。
そんな散歩をしてますよっていう話しでした。何でもかんでも意味があって綺麗に締めたものだけだと思わないでくださいね。
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今週はパイデイアと(私が勝手に思っているだけの)ご縁があるバンド「Nagakumo」について書きました。ぜひ、こちらも合わせてご一読くださいませ。
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